鉄欠乏性貧血 治療 注射 内服薬

鉄欠乏性貧血の治療〜注射と内服薬の効果

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貧血には、基礎疾患によって引き起こされるものがあります。
鉄欠乏性貧血や再生不良貧血、自己免疫性溶解性貧血、巨赤芽球性貧血などがこれにあたります。
鉄欠乏性貧血の場合、赤血球の機能に必要なヘモグロビンが、原料である鉄が不足するために十分合成できないために起こる疾患です。
つまり生体内の鉄が、種々の要因により不足することにより起るものです。
原因としては、消化管出血や過多月経など出血による場合と、消化管粘膜障害や胃切除などにより吸収部位が絶対的に減少した場合など、鉄の吸収が十分出来ないことが主な原因となります。
また妊娠時は、600〜900mgの母体中の鉄が胎児へと移行するために、不足して鉄欠乏となることがあります。
症状としては、貧血の一般的症状の皮膚や眼瞼粘膜の蒼白、全身倦怠感、頭痛、めまい、動悸、息切れに加えて、特有症状の易疲労感、運動量の低下、スプーン・ネイルと呼ばれる爪のさじ状化や縦しわ、嚥下困難、舌炎などがあります。

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鉄欠乏性貧血の治療は、鉄の補給です。
方法としては、食事療法と薬物療法があります。
食事療法では、鉄分の多い海藻類や肉類、魚介類、豆類が勧められますが、治療としての効果は少ないため、潜在的な鉄欠乏の改善と再発予防を目的とされます。
薬物療法がメインの治療法となりますが、鉄剤には経口内服薬と注射剤があります。
経口内服薬が基本となりますが、経口剤の副作用のために服用継続が困難な場合や消化管からの吸収が十分出来ないと判断された場合には、注射剤によって投与されます。
内服薬は嘔吐、食欲不振、便秘などの胃腸症状が起る可能性がありますので、1日50mgの少量から開始され、100mgまで増量することがあります。
注射剤の場合では、胃腸症状は少ないですが、まれにアナフィラキシーショックが起ってしまうことがありますので、30分くらい時間をかけて、ゆっくりと点滴静注する必要があります。
治療効果は、内服薬・注射ともに差は殆どありません。
また造血に使われる鉄量は100mg程度ですので、注射剤で投与する場合にも、100mgを超えての投与は鉄過剰症を起こす可能性を増やすだけとなります。

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